日中韓共同による日本海溝微生物調査航海KR07‐14の速報
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概要
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近年, 我が国の隣国である中国, 韓国において, 深海調査への機運が高まり, 深海調査船等が活発に開発されつつある. そうした中, 日中韓を中心とした東アジア地域で深海バイオテクノロジーの共同研究ネットワークを構築しようという動きも活発に展開されるようになった. 筆者らは, 当機構を中心として, 中国国家海洋局 (SOA) 第3海洋研究所,韓国海洋研究所 (KORDI) の日中韓3国の海洋研究開発機関と深海バイオテクノロジー分野における共同研究の立ち上げに向けた協議を重ね, その結果, 3者が共通して興味を持つ深度7,000m程度の大深度深海環境での微生物学的多様性解析並びに有用遺伝子資源の開発を目的とした潜水調査を実施する運びとなった. 本研究は, 平成19年度の深海調査研究の「かいれい」-「かいこう7000II」を利用する航海として採択され, 平成19年11月1日~9日のKR07-14航海として実施された. 本調査では, 日本海溝既知サイトの他, 新規に深度7,000mの海底2カ所の調査を行ったのでここに航海概要報告として速報する.
- 独立行政法人海洋研究開発機構の論文
著者
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Kim Sang-Jin
Korea Ocean Research & Development Institute
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加藤 千明
独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター臨床研究センター/血液内科
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佐藤 孝子
独立行政法人海洋研究開発機構・極限環境生物圏研究センター・海洋生態・環境研究プログラム
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Kim Sang-Jin
Korea Ocean Research and Development Institute
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Xiao Xiang
Third Institute of Oceanography, SOA
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加藤 千明
独立行政法人海洋研究開発機構・極限環境生物圏研究センター
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佐藤 孝子
独立行政法人海洋研究開発機構・極限環境生物圏研究センター
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