可視光域分光測定用低消費電力LED光源の開発
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
外洋における中・長期の無人海洋観測では, 観測期間中に使用できる電力が限られるため, 消費電力の少ない機器を用いる必要がある. 海洋研究開発機構むつ研究所が開発している海洋表層ブイ型二酸化炭素観測装置は海水とCO2ガス平衡にあるpH指示薬溶液の可視光域の吸光度測定により二酸化炭素の測定を行っている. 今までは, その光源として消費電力の大きいキセノンランプやタングステンハロゲンランプが主に用いられてきた. 本研究では, 従来のランプに代わり, 発光ダイオード (LED) を用いて可視光域の分光測定に使用可能な低消費電力 (最大1.0 W) の光源を開発した. 開発したLED光源は7個 (435 nm, 490 nm, 500 nm, 592 nm, 609 nm, 750 nm, 白色) のLEDを組み合わせて, それぞれの光を混合し光ファイバーへ出力する. 開発した光源の安定性試験と温度依存性試験を行い, 従来のランプよりも点灯直後から安定で単体のLEDよりも温度依存性の小さいことが確認できた.
著者
-
中野 善之
独立行政法人海洋研究開発機i構海洋工学センター
-
中野 善之
独立行政法人海洋研究開発機構・海洋工学センター・先端技術研究プログラム
-
細江 雄三
株式会社イマック
-
藤木 徹一
独立行政法人海洋研究開発機構・地球環境変動領域・物質循環研究プログラム
-
吉川 泰司
独立行政法人海洋研究開発機構・むつ研究所
-
渡邉 修一
独立行政法人海洋研究開発機構・むつ研究所
-
藤木 徹一
独立行政法人海洋研究開発機構 むつ研究所
-
渡邉 修一
独立行政法人海洋研究開発機構 むつ研究所
関連論文
- 通信衛星を利用した海洋観測・深海資源探査 : 陸上から海洋までのシームレスな通信を目指して(特別講演,符号化,変復調・信号処理技術及び一般)
- 通信衛星を利用した海洋観測・深海資源探査 : 陸上から海洋までのシームレスな通信を目指して(特別講演,符号化,変復調・信号処理技術及び一般)
- ニスキン採水器内部のニトリルゴム製Oリングによる一次生産阻害
- 可視光域分光測定用低消費電力LED光源の開発
- Prevention of marine biofouling for ocean instruments: : A study of effectiveness of silicon-based antifouling paint