Fistulous pointに対するselective transarterial embolizationが有効であった海綿静脈洞部硬膜動静脈瘻の1例
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概要
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【目的】海綿静脈洞部硬膜動静脈瘻に対して,fistulous pointに対するコイルを用いたselective transarterial embolizationが有効であった1例を経験したので報告する.【症例】30歳女性,眼球突出と眼球結膜充血を主訴に受診した.脳血管造影にて左海綿静脈洞部硬膜動静脈瘻を認め,左accessory meningeal arteryが主な流入血管で,海綿静脈洞下壁外側に限局したシャント部位を形成していた.経動脈アプローチにてfistulous pointまでマイクロカテーテルを誘導して造影し,シャント部位がこの部分に限局していることを確認した後に,コイルを用いたselective embolizationを行い,シャントは消失した.新たな神経症状などは出現しなかった.【結論】海綿静脈洞部硬膜動静脈瘻においてシャント部位が限局しており,同部位までマイクロカテーテルを誘導できれば,本法は有効な治療法の一つであると考えられた.
著者
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竹上 徹郎
京都第一赤十字病院 脳神経外科
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池田 栄人
京都第一赤十字病院外科
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濱中 正嗣
京都第一赤十字病院急性期脳卒中センター 神経内科
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今井 啓輔
京都第一赤十字病院急性期脳卒中センター 救急科
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今井 啓輔
京都第一赤十字病院 急性期脳卒中センター 脳神経脳卒中科
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濱中 正嗣
京都第一赤十字病院 急性期脳卒中センター 脳神経脳卒中科
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木村 聡志
京都第一赤十字病院 脳神経外科
-
木村 聡志
京都第一赤十字病院急性期脳卒中センター 脳神経外科
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荻田 庄吾
京都第一赤十字病院 脳神経外科
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荻田 庄吾
京都第一赤十字病院急性期脳卒中センター 脳神経外科
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梅澤 邦彦
京都第一赤十字病院 脳神経外科
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池田 栄人
京都第一赤十字病院 救命救急センター
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