Loop‐extraction techniqueを用いた血栓回収テクニック
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概要
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【目的】再開通困難であった急性期内頚動脈閉塞に対し,マイクロカテーテル2本を用いた機械的血栓除去テクニック(loopextraction technique)により,再開通が得られた1例を経験したので報告する.【症例】66歳女性.右内頚動脈海綿静脈洞部閉塞の症例で,発症70時間で血管内治療を開始した.カテーテルによる血栓吸引やマイクロスネアによる血栓除去を試みたが再開通は得られなかった.マイクロカテーテル2本を血栓の遠位側まで誘導し,一方のカテーテルからのスネアで,もう一方のカテーテルを捕捉し,ループを形成した状態で引き戻してくると,血栓が回収され再開通が得られた.【結論】loopextraction techniqueは内頚動脈内の基質化した塞栓性の血栓除去に有効であると考えられた.
著者
-
早川 幹人
虎の門病院 神経内科
-
松村 明
筑波大学大学院 人間総合科学研究科
-
鶴田 和太郎
虎の門病院脳神経血管内治療科
-
滝川 知司
筑波大学大学院 人間総合科学研究科 機能制御医学専攻 脳神経外科学
-
松丸 祐司
虎の門病院 脳神経血管内治療科
-
松村 明
筑波大学大学院 人間総合科学研究科 機能制御医学専攻 脳神経外科学
-
神谷 雄己
虎の門病院 脳神経血管内治療科
-
鶴田 和太郎
虎の門病院 脳神経血管内治療科
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