頸動脈ステント留置術後の再狭窄進行の予知:-virtual histology IVUSを用いた評価-
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概要
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【目的】Carotid artery stenting(CAS)の術後の再狭窄の頻度とその組織検索を目的にvirtual histology IVUS(VH-IVUS)で評価し,再狭窄の進行がどのような病変で起こりやすいのかを検討した.【方法】CAS治療後の26例にVH-IVUSを行い評価した.DSAによる狭窄度から(1)instent restenosis群(ISR群) (2)neointimal hyperplasia群(NH群)(3)no restenosis群(NR群)の3群に分類した.またopen cell stent群(OCS群)とclosed cell stent群(CCS群)間での再狭窄病変の差異を評価した.【結果】26例中ISR4例,NH12例,NR群10例であった.それぞれの組織の平均はISR群fibrous 65%,fibrofatty 29% ,NH群fibrous 80%,fibrofatty 11%であり,NH群がほとんどfibrous lesionに対しISR群はfibrofatty lesionが多く存在していた.またCCS群はOCS群より内膜増殖の反応が強く再狭窄が起こりやすい傾向にあった.【結論】再狭窄病変は基本的にはfibrousな内膜増生であるがfibrofatty lesionの比率が大きい病変では再狭窄の進行の可能性が示唆された.
著者
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玉川 紀之
独立行政法人 国立病院機構 豊橋医療センター 脳神経外科
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酒井 秀樹
独立行政法人 国立病院機構 豊橋医療センター 脳神経外科
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西村 康明
独立行政法人 国立病院機構 豊橋医療センター 脳神経外科
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西村 康明
独立行政法人 国立病院機構 豊橋医療センター 脳神経外科
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酒井 秀樹
独立行政法人 国立病院機構 豊橋医療センター 脳神経外科
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