海洋深層水と表層海水で飼育されたニジマスOncorhynchus mukissの生残と成長および成熟
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概要
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淡水で養成されたニジマス (体重93±38g) を, 2006年11月から駿河湾の水深687mから取水し15℃に加温した深層水 (以下, 深層水A区) で52尾, 水温無調整の表層海水 (12~16℃, 以下, 表層海水区) で51尾飼育した. 2007年4月までの日間成長率と生残率は両区で同様な値を示した. 2007年6月から, 深層水A区生残魚10尾 (体重671±541g) と, 淡水で養成後3ケ月間無加温 (7℃) の深層水で飼育したニジマス10尾 (体重337±87g, 以下, 深層水B区) を水温15℃の深層水で, 表層海水区生残魚6尾 (体重883±520g) を水温無調整の表層海水でそれぞれ飼育した. 表層海水区は7月下旬までに全て死亡した. 深層水A区とB区は2007年11月の体重が1.96±0.95kg, 1.29±0.75kgとなり, 成熟率は71%と29%であった. さらに深層水B区では2008年4月に体重3.42kgに成長した未成熟個体があった. これにより深層水をニジマスの適水温に加温することによって大型魚の生産が可能なことが確かめられた.
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