大学における建物単位防災訓練の有用性評価
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概要
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本報では、キャンパス一斉防災訓練とは別に、2009年度より横浜国立大学工学研究院において実施している建物単位での防災訓練の概要および建物単位防災訓練の有用性について述べる。建物単位防災訓練は、居住者が自身の建物の防災設備を用いた訓練を居住建物で実施するため、防災設備の位置や使用方法を直接知ることが可能である。この訓練では、建物に具備された屋内消火栓や粉末消火器等を用いた訓練を実施している。これに加え、訓練者に対して基本属性、防災知識および防災設備使用経験、防災教育効果、フィジカルリスク認知、建物単位防災訓練の有用性評価の質問から成るアンケートを実施し、建物単位防災訓練の有用性に影響を及ぼす要因を数量化Ⅱ類により解析した。その結果、建物単位防災訓練の有用性評価は、防災教育効果、学年、大学実験室の火災見聞経験に強く影響されていることを見出した。
著者
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大谷 英雄
横浜国立大学
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大谷 英雄
横浜国立大学大学院環境情報研究院
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鈴木 雄二
横浜国立大学 安心・安全の科学研究教育センター
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小柴 佑介
横浜国立大学大学院工学研究院
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林原 伸大
横浜国立大学工学部物質工学科
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