周術期の手術部位感染(SSI)対策の実態調査
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概要
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周術期の感染症発症は,患者のQOLを低下させるだけでなく医療の質の低下とともに医療費の増加にもつながり,結果的に国民への重い負担となってくる.医療機関においては,感染を防止するための有効な対策の実施とともに,一方で対策が適切に行われているかの検証や評価の実施が重要である.そこで現在行われている周術期のSSI対策の実施内容を把握し,SSI低減への対策構築のためにアンケート調査を行った.全国の300床以上の病院(1035病院)に周術期のSSI対策に関する18項目についてのアンケート用紙を送付した.回収率は51.6%であった. 今回のアンケート調査から,周術期のSSI対策は多くの病院で高率に実施されていることが分かった.しかし一方で,病院内での業務の変更等で実施が困難な対策や,医療者の感染に対する認識が低いと推測される対策などがあり,すべてが十分に実施されているとは言い難い.今後,SSI防止に対し実践の集積によるさらなる啓蒙が必要であると考えられた.
著者
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