抗T<SUB>3</SUB>自己抗体のためFT<SUB>3</SUB>値のみ異常高値を呈した2症例の検討
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概要
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Spuriously high value of serum free triiodothyronine (FT<SUB>3</SUB>: Amerlex free T<SUB>3</SUB> kit, Amersham, UK.) was noted accidentally on routine laboratory examination of two clinically euthyroid patients (case 1: FT<SUB>3</SUB>; 18.5pg/ml, FT<SUB>4</SUB>; 1.1ng/dl, T<SUB>3</SUB>; 103ng/dl, T<SUB>4</SUB>; 8.2μg/dl, TSH; 1.74μU/ml, case 2: FT<SUB>3</SUB>; 8.5pg/ml, FT<SUB>4</SUB>; 1.1ng/dl, T<SUB>3</SUB>; 137ng/dl, T<SUB>4</SUB>; 8.9μg/dl, TSH; 1.45μU/ml), the former with poorly controlled diabetes (FBG 253mg/dl, HbAic 12.1%) and the latter with essential hypertension (184/108mmHg). Although the hypertensive patient showed mild diffuse goiter, there was no evidence that the patients had autoimmune thyroid diseases because anti-thyroglobulin antibody tests measured by radioimmunoassay and MCHA, TGHA or TBII were all negative. Their serum levels of TBG were within the normal range. Further studies revealed that both patients' sera had unusual binding activity to labelled polyaminocarboxy T<SUB>3</SUB> (<SUP>125</SUP>I-<SUB>a</SUB>T<SUB>3</SUB>) but not labelled T<SUB>3</SUB> (<SUP>125</SUP>I-T<SUB>3</SUB>). Furthermore, this binding protein was precipitated by goat anti-human immunoglobulin G (IgG). The IgG purified from both patients' sera also showed strong binding activity to <SUP>125</SUP>I-<SUB>a</SUB>T<SUB>3</SUB>, which was inhibited by unlabelled T<SUB>3</SUB> in a dose dependent manner.<BR>In conclusion, we found anti-T<SUB>3</SUB> antibody in two clinically euthyroid patients with no apparent evidence of complicating autoimmune thyroid diseases. The stronger binding activity to polyaminocarboxy T<SUB>3</SUB> rather than T<SUB>3</SUB> may lead to the spuriously high value of serum FT<SUB>3</SUB>. The mechanisms of the production of such autoantibodies in our cases should be further investigated.
- 一般社団法人 日本内分泌学会の論文
著者
-
小林 健一
金沢大学医学部第一内科
-
永井 幸広
金沢大学医学部第一内科
-
山岸 昌一
金沢大学医学部生化学第2
-
大沢 謙三
金沢大学医学部第一内科
-
小林 健一
金沢大学医学部第1内科
-
宮腰 久嗣
金沢大学医学部第一内科
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