血漿レニン活性 (PRA) よりみた本態性高血圧の成因に関する研究
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概要
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本態性高血圧患者38例中12例にFurosemide投与および減塩にてPRAの抑制を認めた.この12例はいずれも尿中アルドステロン正常値を示したが, うち4例では減塩時のNaおよびK排泄態度は原発性「ア」症類似のパターンを示し, Spironolactone投与にて血清KおよびPRAの増加を伴つて血圧は正常化した.他の7例は正常人と類似の電解質排泄態度を示し, Spironolactoneには有意の血圧降下, 血清KおよびPRAの変動を示さなかつた.以上の結果はPRA抑制を示す本態性高血圧患者の中には少くとも, 鉱質コルチコイド (アルドステロン以外) 依存性のものと非依存性のものがあることを示唆している.
- 日本内分泌学会の論文
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