タンパク質とイオンとの相互作用 : -筋肉収縮時のイオンの役割を含めて-

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概要

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• NaとK,CaとMgを鋭く見分けられるということは,生物が生物として存在しうる基盤の中で, 最も重要なものの一つである. 神経の機能も, 筋肉の収縮も, みなこの基盤の上に立っている.この性質は,誰しも予想するとおり,その大部分がタンパク質に依存することは, 疑いを入れない. 他方, タンパク質とイオンとの関係は, 合成高分子電解質に対する研究方法で処理しうる面のあることも事実である.しかし,だからといって,そういったアプローチを精密化することによって,問題が解決すると思ったら,あまりにも, 生き物を見くびったことになろう. タンパク質は, まだ完全には, 化学的物質になりきっていないようである.

• 社団法人 高分子学会の論文

著者

• 江橋 節郎

  東京大学医学部

• 江橋 節郎

  東京大学医学部薬理学教室

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• タイトル無し

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