桂枝二越婢一湯加朮による湿疹の治験
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
湿疹の治療として, 陽証の場合, 実証のものには葛根湯加味を用い, 虚証のものには桂枝加黄耆湯を使用して効果のあった症例を, すでに報告した。また, 同じく陽証で, 腹証に胸脇苦満ならびに腹直筋の緊張をみとめるものに, 〓風敗毒散の奏効した症例も報告した。<BR>しかるところ, 上記薬方の証に近似していながら, いずれもみるべき効果のなかった, 重症アトピー性皮膚炎に対して, 桂枝二越婢一湯加味が奏効した2, 3の例を経験したので, 総括して報告する。
- 社団法人 日本東洋医学会の論文
著者
関連論文
- 黄耆桂枝五物湯が有効であった舌痛症の1例
- 財団法人・日本漢方医学研究所付属渋谷診療所の軌跡
- 日本漢方の特色と口訣
- 桂枝二越婢一湯加朮による湿疹の治験
- 〔キョ〕風敗毒散の治験
- 漢方保険診療所における柴胡剤の使用状況
- 桂枝二越婢一湯加朮による湿疹の治験
- 漢方診療所を受診する患者像について : 渋谷診療所における動向
- 漢方療法における典型例の検討