血液型抗原分析用レクチンを用いたC群Streptococcusの同定
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概要
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食用カタツムリHelix pomatiaの卵白腺に含まれるHelixレクチン(抗AHPレクチン)は,C群Streptococcus(S.equisimilis,S.zooepidermicus,S.dysgalactiae)の被検株1,045株のすべてと凝集反応を示した。これに対して,A群12,264株,G群1,346株,B群330株およびLancefieldの他群のStreptococcus121株中に凝集を示すものはなかった。なお,C群StreptococcusのうちS.equisimilisはA群StreptococcusのT抗原を保有する菌株が認められたが,Helixレクチンによる凝集の有無に影響を与えることはなかった。C群以外ではS.milleriおよびS.sanguisの一部がHelixレクチンと凝集を示した。この事は,これらの細菌の細胞壁多糖体の末端にN-アセチル-D-ガラクトサミンが存在し,Helixレクチンと反応していることを示唆している。以上の結果から,Helixレクチンによる凝集反応は,C群Streptococcusの有用な同定方法として応用が可能であることを示している。
- 日本細菌学会の論文
著者
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長井 辰男
北里大学医療衛生学部法科学
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長井 辰男
北里大学 医療系研究
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長井 辰男
北里大学 医療衛生学部血液情報解析学研究室
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柳澤 裕子
北里大学医療衛生学部
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Köhler Werner
フリードリッヒシラー大学医学部微生物学教室
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Prokop Otto
フンボルト大学(チャリテー)法医学研究所
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Köhler Werner
Department of Microbiology, Faculty of Medicine, Friendrich Schller University
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Prokop Otto
Institute of Forensic Medicine (Charité), Humboldt University
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長井 辰男
北里大学医療衛生学部法科学研究室
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Prokop Otto
Institute of Forensic Medicine (Charité), Humboldt University
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Köhler Werner
Department of Microbiology, Faculty of Medicine, Friendrich Schller University
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