G-CSF投与マウス末梢血顆粒球機能の増加と感染抵抗性の増強
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)投与後のマウス末梢血顆粒球の活性と感染抵抗性に及ぼす影響に関しての解析を行った。rhG-CSF 10μgを5日間腹腔内に投与した後の末梢血白血球数は正常の約2倍に増加した。分画の算定とフローサイトメトリーのscattergramでは,成熟した顆粒球の分画が増加していた。Phorbol myristate acetate (PMA)刺激後,rhG-CSF投与マウスの顆粒球のH2O2産生は増加し,活性の増大した分画が認められた。この活性の増大した分画は正常顆粒球の4-6倍のH2O2産生能を示した。またrhG-CSF投与マウスの顆粒球は,貪食能の増強やMac-1表現の増加が認められた。このようなrhG-CSF投与マウスで大腸菌静脈内感染に対する抵抗性の増強が認められた。これらの結果より,G-CSFによる活性化を受けた顆粒球が,感染性微生物に対する防御において有効に働くことが示唆された。
- 日本細菌学会の論文
著者
-
鶴 純明
防衛医科大学校細菌学
-
四ノ宮 成祥
防衛医科大学校 総合臨床
-
萱嶋 信介
防衛医科大学校・第3内科
-
四ノ宮 成祥
防衛医科大学分子生体制御学
-
桂 善也
防衛医科大学校 細菌
-
六反田 亮
防衛医科大学校微生物学教室
-
則武 昌之
防衛医科大学校細菌学教室
-
桂 善也
防衛医科大学校細菌学教室
-
則武 昌之
防衛医科大学校第三内科
関連論文
- 化膿性関節炎モデルに対する光線力学療法(PDT)の治療効果発揮のための条件の検討
- PDTによる感染症治療
- グラム陰性菌に対するパルス光照射による光線力学的効果 : メチレンブルーを用いた in vitro 実験
- 蛍光法によるグラム陰性菌の光感受性薬剤取り込みの評価
- 521 胃癌組織におけるurokinase type plasminogen activator receptor発現の意義
- 118 癌細胞及び間質細胞におけるurokinase type plasminogen activatorの発現からみた胃癌の浸潤・転移能
- I-65 浸潤転移における胃癌細胞および間質細胞の urokinase type plasminogen activator 発現の意義(第50回日本消化器外科学会総会)
- 203 生検材料を用いた胃癌組織の telomerase 活性定量化の可能性とその臨床的意義に関する検討(第49回日本消化器外科学会総会)
- I-74 胃癌組織におけるMMP-2, MMP-9活性の発現とuPA活性および dThdPase との関連に関する検討(第48回日本消化器外科学会総会)
- 肝切除後のテロメラーゼ活性
- 増殖期腫瘍細胞におけるテロメラーゼ活性の細胞周期依存性
- テロメラーゼ活性からみたラット肝切除後肝再生に関する実験的研究
- 40 Fluorescence Activated Cell Sorter(FACS)による肺癌患者Tリンパ球表面抗原の解析
- PP440 胃癌におけるc-Myc発現の意義 : 臨床病理学的因子, DNA ploidy, テロメラーゼ活性との関連
- PP-1451 胃癌におけるテロメラーゼ活性発現の意義
- 513 直腸癌術前生検材料を用いた flow cytometry の臨床的意義 : 局所再発例の初回及び再発時摘出標本との比較を中心に(第37回日本消化器外科学会総会)
- PP-2-058 Endotoxinx血症時のサイトカイン反応からみた脾摘の生体防御能への影響に関する実験的検討
- PP-1-385 腹腔内膿瘍時のLPS血症合併におけるKupffer細胞機能不全と生体防御能低下について
- 示I-86 胃癌におけるcyclooxygenase-2蛋白発現に関する検討(第52回日本消化器外科学会総会)
- 固形癌治療におけるp53遺伝子の意義に関する実験的研究 : 細胞周期とapoptosisに着目して
- NOによる膝前十字靱帯細胞と内側側副靱帯細胞アポトーシス発現の感受性の違い
- B7 NOによる膝前十字靱帯細胞と内側側副靱帯細胞アポトーシス発現の感受性の違い(第36回日本結合組織学会学術大会)
- 高圧酸素治療の新展開治療効果の分子メカニズム
- カフェインによるアポトーシス誘導機構
- 18.吸引浸出液とISFET型バイオセンサによる経皮的血糖連続測定装置(II) : 75gOGTTにおける吸引浸出液と血液の糖濃度の比較
- 70 肺胞マクロファージの活性酸素産生能に関する検討(細胞 2)
- 高感度蛍光測定システムによる光増感剤の血中滞留性と腫瘍集積性の評価
- 腎性低尿酸血症の新規病因遺伝子 glucose transporter 9 (GLUT9) の同定
- 脾臓摘出術後の肝でのTヘルパー1(Th1)免疫反応の亢進とそれによるリステリア菌感染に対する抵抗性獲得
- Fast PCR を用いたマラリア原虫種の同定
- 気管支洗浄液のテロメラーゼ活性測定の肺癌診断における有用性
- 12.吸引浸出液とISFET型バイオセンサによる経皮的血糖連続測定装置(III) : 75gOGTTにおける疑似連続的血糖値変化のモニタリング
- 痛風の主要病因遺伝子ABCG2の同定
- 特発性大脳基底核石灰化症の1例 : 副甲状腺ホルモンに対する脳脊髄液c-AMP反応について
- 破骨細胞形成抑制因子 (osteoclastogenesis inhibitory factor, OCIF) の破骨細胞(OC)調節系並びにカルシウム(Ca)代謝に対する作用
- 新規開発した膀胱がん対応型均質照射型光ファイバーによるPDT効果増強
- 示-145 ハイドロキシアパタイト粒子を用いた TAE 療法に関する基礎的検討(第33回日本消化器外科学会総会)
- 134 担癌及び肝硬変症患者における貪食細胞機能について(第31回日本消化器外科学会総会)
- A-10-1040 各社3リン酸カルシウム(β-TCP)の抗原性に関する実験的検討
- PS-221-5 脾摘やInterleukin-18投与は細胞内寄生細菌であるListeriaの致死的感染を回避し得る
- 野外飲料用大量処理水の微生物学的水質評価
- 生検材料 DNA 量解析による直腸癌局所再発リスクの術前予測に関する検討 : 局所再発例の DNA 量解析結果との対比を中心に
- 318 大腸癌における apoptosis の意義(第46回日本消化器外科学会)
- Cholera Toxinのラット腎同種移植に対する免疫抑制効果
- 233 消化器癌補助化学療法の検討テガフール持続静注法について(第22回日本消化器外科学会総会)
- 痛風の主要病因遺伝子ABCG2の臨床遺伝学的解析
- 光の音響的・機械的作用を用いた光感良性薬剤のドシメトリーとデリバリー
- マウスMRSA膝関節炎に対する予防的光線力学療法 (preventive PDT) の感染抑制効果
- Monoclonal antibodyを用いた潰瘍性大腸炎における末梢血リンパ球subsetおよびlymphocytophilic antibodyの解析
- G-CSF投与マウス末梢血顆粒球機能の増加と感染抵抗性の増強
- 微量血液を用いたセルソーターによる食細胞の活性酸素産生能の測定
- デンドリマー型光増感剤内包高分子ミセルを用いたPDT,PDD
- バイオテロの可能性とその対策
- A case of Barre-Lieou syndrome, simultanious elevation of urinary catecholamines and symptoms.
- 3.バイオテロの可能性とその対策
- ABCG2遺伝子の機能低下型変異は若年発症痛風の主要な病因である
- 腎性低尿酸血症の診断指針の検討
- OAT4遺伝子変異は腎排泄低下型の痛風と関連する