細菌感染にもとづくマウス脾臓内T細胞, B細胞の割合の変化
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概要
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1. ウサギ抗マウス胸腺細胞血清 (抗T血清) ならびにウサギ抗マウス骨髄細胞血清 (抗MBLA血清; 抗B血清) を作製した。それら抗血清のT細胞, B細胞に対する特異性を補体の存在下でcytotoxicity testにより検討し, じゆうぶんな特異性のあることを確かめた。<BR>2. これら抗血清を用いて, <I>Myhcobacterium bovis</I> BCG, <I>Salmonella typhimurium</I> TV 148, <I>Staphylococus aureus</I> 209Pを感染させたマウスの脾臓内のT細胞とB細胞の割合の変化をcytotoxicity testにより経時的に追跡した。また同時に脾重量も測定した。その結果, BCG感染3〜5週後あるいはTV148感染3週後にわずかながらT細胞の割合は増加したが, B細胞の割合には増加が認められなかつた。しかし, それらの加熱死菌を投与したのではT細胞の割合に増加をきたさない。209Pの感染では, むしろB細胞, T細胞の割合はいつれもわずかながら減少した。
著者
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斎藤 龍雄
自治医科大学微生物学教室
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中野 昌康
自治医科大学微生物学教室
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中野 昌康
自治医科大学医学部微生物学教室
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阿相 皓晃
自治医科大学微生物学教室
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堀 英子
自治医科大学微生物学教室
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鶴見 美子
自治医科大学微生物学教室
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田辺 将夫
自治医科大学微生物学教室
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