食品の歯垢pHにおよぼす影響とその個体差に関する研究 : 第2編 食品の型別分類
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概要
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今回著者は, 食品を型別に分類することを目的として, 摂取後の歯垢pH変化を第1編で報告した方法で測定し, かつその定量的指標を用い, 常用されている食品21品目について検討を行い, 次の結果を得た。<BR>1. 摂取後歯垢pH変化 (Stephan曲線) の定量的指標 (最低pH, 最低pHに至る時間, 元のpHに回復する時間, 変化したpHの面積) については, 最低pHは対象 (個体) とより関係が強かったが, 元のpHに回復する時間と変化したpHの面積は, 食品の性質と関係がより強かった。<BR>2. 食品の種類により摂取後歯垢pH変化は異なっており, pHが酸性側へ変化する酸性タイプ (A型), アルカリ側へ変化するアルカリタイプ (B型, チーズで代表される), 両者の混合タイプ (AB型, アイスクリームで代表される), および不定タイプ (C型, せんべいで代表される) に分けることができた。<BR>3. 酸性タイプ (A型) はさらに, pHの変化が少ないA<SUB>1</SUB>型 (ポテトチップスで代表される), pHが急激に低下しすみやかに元にもどるA<SUB>2</SUB>型 (オレンジジュースで代表される), およびゆっくり低下し徐々に回復するA<SUB>3</SUB>型 (チョコレート) に分けることができた。
著者
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