食品の歯垢pHにおよぼす影響とその個体差に関する研究 : 第3編 個体の型別分類
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概要
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今回著者は, 摂取後歯垢pH変化 (Stephan曲線) によって個体を型別に分類することを目的として, 第2編で報告した食品の型別の中から, 酸性側へ変化するタイプの代表的な食品3つ (ポテトチップス, オレンジジュース, チョコレート) を選び, それらについて摂取後歯垢pH変化を第1編で報告した定量的指標 (最低pH, 最低pHに至る時間, 元のpHに回復する時間, 変化したpHの面積) を用いて検討を行い, 次の結果を得た。<BR>1.4っの指標のうち, 最低pHに至る時間と元のpHに回復する時間は, 食品の性質と関係がより強かったが, 最低pHと変化したpHの面積は, 対象 (個体) の性質と関係がより強かった。<BR>2. 摂取後歯垢pH変化は, 各対象 (個体) により様相が異なっていた。<BR>3. 各指標について4段階尺度で対象 (個体) を評価し, そのタイプを危険タイプ (R型), やや危険タイプ (SR型), 安全タイプ (S型) の3型に分けることができた。<BR>4. 摂取後歯垢pH変化は対象 (個体) によってある傾向を示し, それによって個体を分類し得ることを知り得た。
著者
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