加硫ゴムの応力 : ひずみ挙動に関する分子論的考察

概要

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既に提出した加硫ゴムの大変形下における弾性式の適用において現れる, 微小変形領域における実測値とのずれを, 三要素粘弾性モデル, 及び疑似網目鎖モデルを用いて分子論的に考察し, 次の諸式を得た.i) 三要素粘弾性モデル伸長曲線に対する式:f=E1(α-1)+η2α[1-exp{-(α-1)/ατ2}]収縮曲線に対する式:f=E1(α-1)+η2α[[2-exp{-(αc-1)/ατ2}]exp{-(αc-α)/ατ2}-1]ii) 疑似網目鎖モデル伸長曲線に対する式:ν/N=(k/k+k-Bα)e-Bα+(ν0/N-k/k+k-Bα)e-k+k/αα収縮曲線に対する式ν/N(k/k+k+Bα)e-Bα+(ν0/N-k/k+k+Bα)e-k+k/ααまた, 提出ずみのゴム弾性式中に, 実験パラメーターとして導入されたb(及びb) 項は, 三要素モデルによると,b=η2αb=-η2α[exp{-(αc-1)/ατ2}-1]2≦0となって, Mooney-Rivlin 式のC2項との対応づけがある程度可能となることがわかった。
社団法人日本ゴム協会の論文