ゴムのインバースガスクロマトグラフィー(IGC) : エチレンプロピレンゴム (EPR) とアクリロニトリルブタジエンゴム (NBR)
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概要
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いくつかの溶媒(プローブ)とゴム(EPRとNBR)との間の相互作用を温度60-200°Cの範囲でインバースガスクロマトグラフィー(IGC)で研究した.ゴムは薄膜として担体(クロモソルブWAW DMCS 60-80 メッシュ)に均一に塗布した. その担体をステンレスカラム(直径×長さ=2.2×2000mm)に充てんした.ゴム/溶媒系のレテンションダイアグラム(R.D.)はlnV0gと1/wのプロットで1/w=0に外挿したときのlnV0gを用いて得た. それぞれのゴムのR.D.は測定温度全領域で直線であった. ゴム/プローブ間の相互作用係数(χ12)はこのV0gから求めた. ヘキサンに対するEPRのχ12は60, 100, 180°Cで0.22, 0.15, -0.22であった. また, NBRではそれぞれ1.31, 0.84, 0.65であった. これらからこの温度範囲ではEPRはNBRよりヘキサンに強い相互作用を示すことがわかった. 同様に分散成分のみのペンタン, デカンおよび四塩化炭素でも同じ傾向が認められた. ゴム自身がEPRより極性のあるNBRでは極性成分を有する溶媒でEPRより小さいχ12を示した. 部分モル吸着熱(〓Hs1)も同じ傾向を示した.
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