金具に接着されたゴムの応力とひずみの関係と形状関数式について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
両側に金具を接着した防振ゴムなどの有限変形の場合に, 応力(σ)と伸長•圧縮比(λ)の関係をゴム状弾性統計理論式に, 式(1)のようにゴムの形状関数式(2)を付加して表す仮定を戸原や Payne が発表している.σ=G(λ-λ-2)•f(S) (1)ここに G: せん断弾性率, λ=1±ε, ε: ひずみ(負号は圧縮の場合)戸原はf(S)に服部•武井の見掛けのヤング率(Eap)と初ヤング率(E0)の関係を用いている.f(S)=Eap/E0=Eap/3G=1+2.19S2 (正方柱) =1+1.65S2 (円柱)} (2)ここに 形状率 S=加荷断面積/自由表面積防振ゴムなどの圧縮試験で式(1), 式(2)で計算してみると実測をよく表現できず, 特に引張試験の場合には大きくずれてくる. そこでf(S)に本報で述べる実験的な形状関数式(3)を用い, 第1報で述べた中小変形域の範囲2≥λ≥0.5に対する応力とひずみの関係式として提案した式(4)を用いて, 式(1)と同じくσ=G•f(S)• f(S)のように表せば, 実測値とよく一致することを知ったので報告する.σ=G•f(λ)=2G(1-λ-1.5) (4)f(S)=1+αSβ (3)σ=G•f(λ)•f(S) (1)ここにf(S)の係数α, βはゴムの種類と配合ゴムの硬さ (又はせん断性率), ゴムの形状により定数である. 例えば, NR純ゴム配合加硫物では, 正方柱の場合α=2.2, β=π/2であり, 防振ゴム用配合物(NR系)の硬さ(HS)65の場合には, 円柱の場合α=1.5, β=π/2が与えられる.
- 社団法人 日本ゴム協会の論文
著者
関連論文
- 「Balloon effect」について
- 透明なゴムの光弾性縞次数と応力及びひずみの関係
- ゴム状物質の実用弾性率について
- 金具に接着されたゴムの応力とひずみの関係と形状関数式について
- ゴム製品のむかしばなししりいず-3-ゴムボ-ル
- 透明なゴムの光弾性縞次数と応力及びひずみの関係
- 金具に接着されたゴムの応力とひずみの関係と形状関数式について
- ゴム状物質の実用弾性率について
- ゴム製品のむかしばなししりいず (3) : ゴムボール