EPDMの分岐構造
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概要
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分岐EPDMのモデルポリマーとして, ガンマ線照射EPMのg=gbの関係をまず研究した. ここにgは等しい分子量の分岐及び直鎖分子の固有粘度比〔η〕br/〔η〕1であり, gは双方の平均自乗回転半径比<s2>br/<s2>1である. GPC-LALLSにより測定した分子量分布は, 最も確からしい分子量分布を仮定した原料EPMの理想的崩壊及び架橋により得られた4官能性統計的分岐ポリマーの理論曲線と一致した. それよりb値を1.1と決定した.次に連続のかくはん良好なパイロット反応器で可溶性バナジウム化合物-ハロゲン化アルキルアルミニウム系触媒により重合したEPDMサンプルの種々の分子量における分子あたり分岐点数の特質を, このb値を使って明らかにした. 分子量が高くなるほど, 隣接架橋点間距離が狭まることがわかった. その理由を考察した. このゴムのジシクロペンタジエンに基づく不飽和結合は5-エチリデン-2-ノルボーネンによるそれより容易に, 製造プロセス中で架橋すると考えられる. ジシクロペンタジエンを第3成分とし, その含有量が最大のEPDMが, 試験試料中では, 最も多くの高分子量成分を含み, かつ最も広い分子量分布を示した.
- 社団法人 日本ゴム協会の論文
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