GPCにおける多分散ポリマーの濃度効果
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概要
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GPCにおける多分散ポリマーの濃度効果を検討した. 試料には, 高密度ポリエチレン, エチレン酢酸ビニル•コポリマー, エチレンプロピレン•コポリマー, 及びエチレンプロピレンジエン•ターポリマーを用いた. GPCには, 示差屈折計と低角度レーザー光散乱計(LALLS)の二重検出システムを装備した. 濃度効果の大きさと溶出濃度の間に広い比例関係があることが見出され, 分子量に応じて大きく二区分された. すなわち, 分子量が10〜20万以上では濃度効果が分子量とともに顕著になるが, 低分子量域では分子量に伴う増加は緩やかである. 分岐高分子は, 直鎖高分子より濃度効果を受け難い. 本報告の実験条件での分子体積縮小効果及び粘度効果を求める式を仮説として提唱した. 両効果は恐らく濃度効果の大部分を構成していると思われる. 現時点では粘度効果の評価は, 式常数の任意性のために幾分かのあいまいさを避けられなかった. GPCにより正確に長鎖分岐を測定するのに, この濃度効果の補正が必要であることを示した.
- 社団法人 日本ゴム協会の論文
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