EPDMの架橋点の分子構造について
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概要
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EPDMの架橋の機構は, その分子上のオレフィン性二重結合に隣接する活性メチレン基, 同メチン基又はメチル基から水素が引抜かれて生成したポリマーラジカル間の分子間結合によると考えられているが, 確証がない.この研究はEPDMの架橋の機構を説明する目的で実施し, ジシクロペンタジエン型, 1,4-ヘキサジエン型及びエチリデンノルボルネン型の3種のEPDMを試料とした. 電子スピン共鳴装置を使い, 2,4,6-トリ-t-ブチルニトロソベンゼンをトラップ剤としたいわゆるスピントラッピング法を用いた. EPDMのn-ヘプタン溶液中で過酸化ベンゾイルをラジカル開始剤とし, 上記手法によりポリマーラジカルの分子構造が決定された. この結果を利用し, 3種のEPDMの加硫速度の差を架橋点の化学構造から説明した.
著者
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三宅 泰治
三井石油化学工業 総研
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三宅 泰治
元三井石油化学工業(株)綜合研究所. 現同社本店
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森内 修二
三井石油化学工業(株)総合研究所
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増田 嘉弘
元三井石油化学工業(株)総合研究所(現同社本店)
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山形 文一
元三井石油化学工業(株)総合研究所(現同社岩国大竹工場)
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三宅 泰治
元三井石油化学工業(株)総合研究所
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