新薬の製造販売承認と承認審査を科学する
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
より良い新薬開発・承認審査を考えることは,社会で暮らす人間に薬がどのような影響を与えるかを考えることである.そこで求められる科学は,人間と社会を興味の対象にした社会科学,たとえば経済学,意思決定論,そして倫理(公共哲学)である.現在の承認審査システムはこうした社会科学的な正当性の根拠を欠いており,基本となる考え方が不在のまま,単なるheuristics(経験則あるいは「門前の小僧習わぬ経を読む」)としての手続きがあるだけにも見える.今我々がすべきことは,既存のシステムや当事者の利害を正当化するための似非科学の体系を作ることではなく,人間・社会を幸せにするという目的に照らしての合理性を持った新しい意思決定科学の体系を,豊饒な社会科学の体系を取り入れながら,医薬品評価の世界に築いていくことである.
著者
関連論文
- グローバル開発時代に求められる研究開発政策のあり方(4.グローバル時代に入った臨床試験のあり方を考える,第73回日本循環器学会学術集会)
- 20-P3-453 臨床用量・曝露レベルと無毒性量・曝露レベルからみた医薬品の安全性評価 : 化学療法剤(治験・臨床試験,来るべき時代への道を拓く)
- 医薬品・医療機器行政におけるリスクマネージメント(8.循環器診療におけるリスクマネージメント,第73回日本循環器学会学術集会)
- 29-P1-189 日本における臨床試験の質的評価 : GCP適合性実地調査結果の比較(治験・臨床試験,社会の期待に応える医療薬学を)
- 30P3-099 日本における臨床試験の質的評価 : GCP適合性実地調査結果の比較(臨床試験(治験),医療薬学の扉は開かれた)
- P-731 日本における臨床試験の質的評価: : GCP適合性実地調査結果の比較(16.臨床試験(治験)1,医療薬学の未来へ翔(はばた)く-薬剤師の薬剤業務・教育・研究への能動的関わり-)
- 30P3-101 臨床用量・暴露レベルと無毒性量・暴露レベルからみた医薬品の安全性評価 : 抗アレルギー用薬(臨床試験(治験),医療薬学の扉は開かれた)
- P-25 臨床用量・曝露レベルと無毒性量・曝露レベルからみた医薬品の安全性評価 : 中枢神経系用薬(1.薬物療法(基礎と臨床)2,医療薬学の未来へ翔(はばた)く-薬剤師の薬剤業務・教育・研究への能動的関わり-)
- グローバル開発時代に求められる研究開発政策のあり方
- 29-P1-184 臨床用量・曝露レベルと無毒性量・曝露レベルからみた医薬品の安全性評価 : 循環器用薬(治験・臨床試験,社会の期待に応える医療薬学を)
- ドラッグラグとは何か--様々なtradeoffを考える必要がある (特集 医薬品・ワクチン開発をめぐる諸課題)
- O5-18 臨床用量・曝露レベルと無毒性量・曝露レベルからみた医薬品の安全性評価 : 抗悪性腫瘍剤(一般演題 口頭発表,治験・臨床試験,臨床から学び臨床へと還元する医療薬学)
- 巻頭言
- 日本の臨床研究の環境・制度と薬剤師の関わり方
- 医薬品評価とレギュラトリーサイエンスの課題
- S14-3 日本の臨床研究の環境・制度と薬剤師の関わり方(シンポジウムS14 臨床研究をデザイン(サポート)する薬剤師となるために,医療薬学の創る未来 科学と臨床の融合)
- SSL2-1 日本の医薬品行政の全体像とその特徴(総会特別シンポジウム2「泌尿器科医療と医薬品審査」,第97回日本泌尿器科学会総会)
- 導入からまもなく10年 : 新GCP改定の流れを振り返る
- 臨床 分子標的薬の臨床開発・承認審査・保険適用における行政のスタンスはどうあるべきか
- 展望規制科学 (Regulatory Science) としての医薬品評価
- 医薬品承認審査は儀式にすぎぬ : たかが儀式,されど儀式(特別講演II)
- 医薬品の臨床試験の実施の基準(GCP) (生涯教育シリーズ(71)臨床試験のABC) -- (臨床試験に参加するには)
- 日本の新医薬品の承認審査における目的の不在と不確実性:「神事」ではない承認審査は可能か? (特集:日本の医薬品産業発展のために何をなすべきか--「日本の医薬品産業発展のために何をなすべきか」特集にあたって)
- 新薬の製造販売承認と承認審査を科学する
- P-1132 臨床用量・曝露レベルと無毒性量・曝露レベルからみた医薬品の安全性評価 : 抗悪性腫瘍薬(肺癌)(一般演題 ポスター発表,治験・臨床試験,Enjoy Pharmacists' Lifestyles)
- 新薬の製造販売承認と承認審査を科学する
- P2-570 臨床用量・曝露レベルと無毒性量・曝露レベルからみた医薬品の安全性評価 : 抗悪性腫瘍薬(血液癌)(治験・臨床試験,ポスター,一般演題,岐路に立つ医療〜千年紀の目覚め〜よみがえれ!ニッポン!薬の改革は我らが手で!)