ポリプロピレンのレジリエンス
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概要
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立体規則性高分子物質の粘弾性をしらべる目的で, ポリプロピレンのレジリエンスを, ダンロップ, トリプソメーターによって, -70°C〜200°Cの温度範囲で測定した. -60〜-40°Cにみられるβ吸収はポリエチレンのγ転移と同程度の短いセグメントの運動に対応すると考えた. 0°C近傍にみられるα吸収は, 無定形部分の大きいセグメント運動に対応する. 約100°C以上でおこるレジリエンスの急激な低下は結晶融解に関連する吸収と考えられる. ポリプロピレンの転移温度が相当するポリエチレンの転移にくらべて高いのは, 主として分子間の増加によるとした.
- 社団法人 日本ゴム協会の論文