オゾン濃度測定に関する検討 : 加硫ゴムのオゾン劣化 (第2報)
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概要
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筆者らはすでにオゾン気流中における加硫ゴムの応力緩和挙動につきすでに報告したが, その後オゾン濃度測定諸法を検討した結果, 諸測定値の問には大きな差があり, また, 諸法の長所, 欠点が明らかになった.本報告ではすでにASTM D-1149に規格化されているスプレージェット法, 改良スプレージェット法およびカウンターカレント充てん塔式の3法, またEhmertの開発した定電流電解方式およびその改良方式, さらにMAST社開発の自動濃度測定方式につき比較検討した結果, ASTM方式が最も吸収効率が良好で, 定電流電解方式は不良であることがわかった.しかしASTM方式は多くの欠点があり, 電解方式に比べ劣る点が多いので, 定電流電解方式の諸法を基礎的に調査検討し, 原因を究明した.その結果吸収液としてのヨウ化カリウムの濃度, 緩衝溶液の有無, 電解時の終点に与えるヨウ化カリウム濃度, グラスフィルター層の影響などが測定値に大きな効果をもつことを認めた.
- 社団法人 日本ゴム協会の論文
著者
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高野 良孝
(財) ゴム製品検査協会東京研究所
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久留宮 弘幸
(財) ゴム製品検査協会東京研究所
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鈴木 武志
精工化学株式会社
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高野 良孝
(財) ゴム製品検査協会
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久留宮 弘幸
(財) ゴム製品検査協会
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