タバコアルカロイドの植物化学的研究(第5報) : タバコ葉におけるニコチンのメチル基の代謝
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概要
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生タバコ葉に14CH3で標識したニコチン,コリン,ベタイン,メチオニンを供与し,メチル基の代謝を比較研究した.ニコチンのメチル基は他の化合物に比べ急速に酸化され,CO2に代謝された.ニコチンのメチル基代謝は主にセリンの合成と関係する酸化的経路により代謝されることが明確になった.ニコチンの標識はメチオニンのそれと同様,コリンのメチル基へも特異的に移行が認められ, transmethylationによる別の代謝経路もあることが認められた. 若い葉におけるニコチンのメチル基のコリンへの移行は老葉に比べて大きかった. Co2への移行はこの逆であった.ニコチンのメチル基のtransmethylationによる代謝は若葉では老葉に比べさかんであることを認めた.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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