フォルモーズ生成について : 炭水化物の生成ならびに代謝に関する研究(第22報)
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概要
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フォルムアルデヒドのアルドール縮合による糖の生成について検討し,つぎの結果を得た. (1)フォルムアルデヒドの濃度を高めるにしたがって反応初期のlag phaseが延長される.その後比較的速やかに還元糖およびケトース量は増加してピークに達し,ついで減少して平衡状態となる. (2)反応中間生成物として分離された糖は未確認であるが, TLCの結果からグリセローズ,ジヒドロキシアセトン,アラビノース,フルクトース,ソルボース,グルコース,ガラクトース,サッカロースではない. (3)反応の最終生成物としてTLCによって検出された糖はフルクトースのみであり,したがってこれが主なる最終生成糖と考えられる.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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