ヨクイニンを原料とする食酢中の抗腫瘍活性
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概要
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ヨクイニンを原料として,その第1発酵工程であるアルコール発酵工程に蒸煮法および無蒸煮法をそれぞれ採用し,得られた食酢中に含まれる抗腫瘍活性に関し検討を行った. (1) ヨクイニンを原料として,無蒸煮アルコール発酵次いで酢酸発酵によって得られた食酢中より抗腫瘍活性が認められた. (2) 主な活性は,硫安濃度50〜75%塩析画分に有し,正常細胞(BALB/3 T 3)に影響せずに形質転換細胞(mKSA・4 AC)に特異的生育阻害を示した. (3) また, ICR-Sarcoma-180(腹水型)系に対し,上記有効画分を5日間腹腔内に投与したところ,腫瘍の完全消失をみた. (4) 有効画分は,蛋白質84.9%,糖質15.0%よりなり, pH6〜8で安定であるが,温度60°C以上で不安定であった.キモトリプシン処理により本活性は消失した.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
著者
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沖 裕治
タマノ井酢 開発室
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久保田 昭正
タマノ井酢 開発室
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腹巻 ゆかり
タマノ井酢 開発室
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斉藤 文郎
タマノ井酢株式会社
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黒島 朱美
タマノ井酢株式会社
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沼田 光弘
タマノ井酢株式会社
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沖 裕治
タマノ井酢株式会社
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腹巻 ゆかり
タマノ井酢株式会社
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久保田 昭正
タマノ井酢株式会社
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