Streptomyces albulus No-346株の洗浄菌体によるε-poly-L-lysineの生産
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概要
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(1) S. albulus No-346株の洗浄菌体によるε-PL生産について検討した. (2) 本菌のε-PL生産蓄積の至適pHは4.0〜4.5であった. (3) 洗浄菌体を用い,クエン酸緩衝液中でpHを最適に保つことにより,硫酸アンモニウムとグルコースとから,従来の培養で得られる量の8〜10倍のε-PLの蓄積を可能にした. (4) ε-PL生産に硫酸アンモニウムが他のアンモニア態窒素源よりもすぐれており,硫酸根がL-リジンの生合成過程で寄与するものと考察した. (5) コハク酸,硝酸,酢酸,乳酸はε-PLの生産を著しく阻害した. (6) L-リジンが不整性保持のまま直接ε-PLに組み込まれることを明らかにした.また, D-リジンはε-PLに組み込まれず,むしろL-リジン重合の阻害作用を示した.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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