N-Aryl-4-置換-phthalimide類の構造とアブラナ科野菜根こぶ病防除活性
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概要
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アブラナ科野菜根こぶ病に対し優れた防除活性を有するN-aryl-4-置換-phthalimide類について,構造活性相関を物理化学的置換基定数を用いて適応最小二乗法により解析した.解析では,まず両フェニル環のいずれか一方のみの置換基を変換したN-(2, 6-diisopropylphenyl)-4-置換-phthalimide類とN-aryl-4-carboxy-および-hydroxy-phthalimide類についてそれぞれ検討した.次いで,これらの解析から得られた知見をもとに,一連のN-aryl-4-置換-phthalimide類の構造活性相関を検討した.その結果,N-aryl-4-置換-phthalimide類の活性は両フェニル環上置換基の疎水性の和,N-ary1環の両オルト位に存在する置換基の立体効果の和とフタル酸部置換基の構造特性因子,すなわち,置換基が酸性基かまたは酸性基に変換されやすい構造であるかを示す3つの因子により支配されていることが明らかになった.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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