カゴノキの果実,根および葉部の精油成分について
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概要
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大阪府高槻市萩谷で採集したカゴノキの果実(果肉部および種子部に分離),根部および葉部の精油成分を明らかにするために,おのおのを水蒸気蒸留して得た精油をカラムクロマトグラフィー, GLC分取により単離を行って, GLCおよびIR, MS, NMRスペクトルを用いて検索を行った.その結果はTable Iに示したように,種子部および根部精油はいずれも, sesquirosefuran, longifolinが主成分であり,種子部から新規フラン化合物, 8-[2(3-methyl)furanyl]-2, 6-dimethyl, 2, 6-octadiene-4-oneの存在を明らかにした.一方,果肉部および葉部精油の成分組成のパターンはdecanal, 2-humulene, caryophyllene, lauric acidおよびセスキテルペン含酸素化合物であり,両者は類似していた.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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