鶏雛肝臓RNA調製品中のデオキシリボシル化合物と雛成育に伴う変化
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概要
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ふ卵17日目の鶏胚肝臓, 2, 4, 6, 8各週齢の雛肝臓ならびに60週齢の成鶏肝臓を用い, Kirbyのフェノール法に準じてRNA調製品を得た,各RNA調製品につき, DNA量を求めるとともにMAKカラムクロマトグラフィーに供した.その結果, (1)胚肝臓ならびに2, 4週齢の雛肝臓RNA調製品は6〜7%のDNAを含有していたのに反して, 6, 8週齢の雛肝臓RNA調製品では約1.3%, 60週齢の成鶏肝臓RNA調製品では約0.7%にすぎず, DNA含量は4週齢から6週齢にかけて急激な減少がみられた.(2)各RNA調製品をMAKカラムクロマトグラフィーに供した結果, 2, 4, 6, 8各週齢の雛肝臓RNA調製品では,食塩濃度0.6M前後で溶出する核酸(Peak II)を検出したのに反して, 60週齢の成鶏肝臓RNA調製品ではほとんど検田することはできなかった. (3) Peak IIは4週齢の雛肝臓RNA調製品の場合は,全RNAの約15%であったのに反して6週齢の試料では約4%にすぎず, DNA含量の大なるRNAほどPeak IIの比率は大であり,成育旺盛な幼雛に多量含まれていることを知った.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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