サツマイモ切片におけるインベルターゼの誘導
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概要
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2, 4D溶液でagingしたサツマイモ塊根の切片におけるインベルターゼの誘導は,発育期塊根と貯蔵期のもので異なることを認めた.発育期塊根の場合には10-5〜10-4M 2, 4Dによって,中性インベルターゼの活性が急激に増加する(2.5〜3倍)とともに, 10-3M 2, 4Dによって至適pH5の酸性インベルターゼの活性が著しく大きくなった.これに対して,貯蔵期塊根では中性インベルターゼの活性はゆるやかに増加するが,酸性インベルターゼの活性はまったくみられなかった.これら二つのインベルターゼ活性の増加は, cycloheximideまたはActinomycin Dによって阻害されることから,酵素蛋白のde novo合成によるものと考えられる.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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