コンニャクマンナンの生合成に関する研究(第1報) : 生育にともなう炭水化物含有量の変化
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概要
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コンニャクマンナンの生合成の問題点を明らかにする目的で,生育中のコンニャクの各器官の炭水化物について分析を行なった. (1)種いも、新いもおよび葉身などの器官では,可溶性の糖としてショ糖の含有量がもっとも大きく,マンノースは種いもの消耗期においてのみ認められ,他の器官では確認できなかった. (2)新いものデンプン含有量は生育全期をつうじて,ほぼ0.5% (生重当り)で一定していた.これに対して,マンナン含有量は生育初期には低く,生育にしたがって増加し,最終的には10%以上になった. (3)葉身には,コンニャク球茎のマンナンとは化学的性質が異なると考えられるマンナンが存在した.その含有量は,生重当り0.5%程度であった. (4) 分析結果と,コンニャクマンナンの生合成機構との関係について考察した.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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