クリタマバチ虫えいにおけるアスパラギンの集積について
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概要
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クリタマバチ虫えいの成分について研究し,多量のAsnの存在が確認されたので,さらに虫えいの肥大に伴うその含量の経時的変化を調べた.その結果,虫えいの肥大とともにAsnが急激に集積し,健全葉の最大値に比べ5.7倍,虫えい1個(約lg)あたり18.6mg,対乾物量11.9%に達することが認められた.また,この間におけるクリタマバチの生育状況の観察の結果,幼虫の生長とともに虫えいの肥大とAsnの集積がおこり,蛹化する時期には両者とも一定の最大値となり,羽化期に入るとAsnは急激に減少するのが認められた,したがって,虫えいにおけるAsn含量の消長とクリタマバチ幼虫の生活環との間には,密接な関係があるものと考えられる.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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