パラヒドロキシベンゼンスルホン酸の微生物分解に関する研究(第1報) : 資化性細菌の分離と同定
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概要
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(1) 河床土壌中より分離した20余株の菌株について, PPSをイオウ源とするグルコース無機塩培地中で生育が良好で性状の異なる2菌株を選択し, Enterobacter cloacae, Bacillus subtilisと同定し,両菌株のスルホン酸塩の資化性を検討したところ,両者のあいだに差異があることが指摘された. (2) ここに得られた2菌株は従来報告されている炭化水素分解菌と異なり,芳香族スルホン酸塩を炭素源として利用せず,イオウ源としてのみ利用しているところからC-S切断の可能性が推論される. (3) CK株を親株として栄養要求変異株を誘導したところ,硫酸還元系の栄養要求変異株が得られた事実は本菌株がスルホン酸を炭素源としてよりもむしろイオウ源として利用していることを示唆している.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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