ゴボウ成分の研究
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概要
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(1) 市販ゴボゥ80kgをエーテル抽出し,抽出油を常法どおり酸性部,フェノール部,アルデヒド部および中性部に分け,今回,酸性部およびアルデヒド部を検索した. (2) 酸性部から新しい含硫アルキン酸を単離し,ゴボウの学名に従ってArctic acidと命名し,そのメチルエステルの構造を検討し, 5-(1-propynyl)-5-carbome-thoxy-2, 2-bithienylであると推定した. (3) 酸性部中の揮発性脂肪酸および非オキシ酸を検索し,次の14化合物の存在を推定した. Acetic acid, propionic acid, n-butyric acid, isobutyric acid, isovaleric acid, tiglic acid, 2-trans-hexenoic acid lauric acid, myristic acid, palmitic acid, stearic acid oleic acid, linoleic acid, linolenic acids. (4) アルデヒド部の検索は回収エーテル中のカルボニル検索と,抽出油より亜硫酸水素ナトリウムより再生したアルデヒドについて検索し,次の9化合物の存在を同定および推定した. Acetaldehyde, propionaldehyde, n-butyraldehyde, isobutyraldehyde, n-valeraldehyde, isovaleraldehyde, n-caproic aldehyde, n-caprylic aldehydeおよびbenzaldehyde.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
著者
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吉倉 正博
三栄化学工業株式会社
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小畑 繁雄
三栄化学工業株式会社
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鷲野 乾
三栄化学工業株式会社
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小畑 繁雄
三栄化学工業株式会社研究開発部
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鷲野 乾
三栄化学工業株式会社研究開発部
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吉倉 正博
三栄化学工業株式会社研究開発部
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