ヨウ素滴定法による微量のアルドースの定量
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概要
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微量のアルドースを定最する目的でミクロのヨウ素滴定法について検討し次のような結果を得た. (1)ヨウ素によるグルコースの酸化は反応液中のKIによって著しい影響を受ける.反応液中のKIの濃度が低過ぎるとグルコースの酸化は不完全であるが, 2.5%以上の濃度ではKI濃度の影響は認められず,つねに完全な酸化が得られることがわかった. (2)反応液中のKIの濃度が2.5%以上であれば,グルコースに対するヨウ素の量は理論量の1.25倍で十分であった. (3)ヨウ素による酸化の速度はアルドースの種類によってかなり異なる.ラムノースとオリゴおよびポリサッカライドは完全に酸化されるためにはヘキソース,ペントース,およびガラクチュロン酸の2.5〜3倍の時間を必要とした. (4)グルコース,アラビノース,ラムノース,およびガラクチュロン酸について精度を求めると,誤差は10μgで1〜1.5%, 50μgで0.2〜0.5%であった.
著者
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