ソテツ (Cycas revoluta THUNB.) の核酸分解酵素について(第1報) : ソテツ種子胚乳のリボヌクレアーゼの精製と一般的性質について
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概要
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(1) ソテツ種子の胚乳のリボヌクレアーぜを水抽出,硫安塩析,連続3回のDEAE-セルロースカラムクロマトグラフィーにより,高純度に精製した. (2) この酵素は至適pH 4.7であり,PH 3〜11の間では比較的安定であるが,pH 4.7で65°C以上の加熱で急激に失活し,90°ではほとんど完全に失活する. (3) この酵素は,食塩の0.1〜0.15Mで最も活性が強いが,0.4Mでも余り阻害されない.2価の金属イオンでは,10-3MのHg2+で強く阻害され,Pb2+もやや阻害的に作用するが,Mg2+,Ca2+,Mn2+,Zn2+ではほとんど影響されない. (4) この酵素は,リボ核酸に作用してヌクレオシド2,3-環状リン酸を生ずるが,その場合,プリン系2,3-環状リン酸エステルの方がピリミジン系のそれよりも生産が早い.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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