醤油細菌の活動に関する研究 : (第1報)黴,酵母と混在する細菌の生菌数測定法
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概要
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1. 醤油醪より細菌を分離する為に,抗黴抗生物質を培地中に加えてplateする方法を見出した. 2. Eurocidin, W-2 substance, Trichomycin共Bacteriaは殆ど抑える事なく, yeastは完全に抑え, moldsもEurocidin 30〜100γ/cc, W-2 25γ/cc, Trichomycin 500γ/ccで阻止する. Bacteriaのviable countsは変らない. 3. Eurocidin培地を作るには, EurocidinをpH 1の水にとかして殺菌した培地に加え,試験管に分注し, 100°, 15分の加熱を行うのが適当かと思われる. 1週間の貯藏に耐える. 4. Asp. sojaeのsporeを多量に接種すると,これを阻止するにはEurocidinを濃くしなくてはならない. 5. EurocidinはpHによりあまり効力の差がないが, W-2 substanceは酸性側で効力が減る. 6. 培地により効力の変化が,見られる. 7. 1mg/ccの濃度でも, Bac. butyricus, Micro. luteusに影響を与えない.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
著者
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