緑茶中のグアニジン誘導体について
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概要
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市販のアルギニン-HCl及びクレアチンを再結し, WERNER(21,22)の方法でグアニジン-HClとメチルグアニジン-HClを合成し,これをピクレートに誘導して精製し(23),再び塩酸塩にしたものを用いて, 1次元上昇法, 2次元上昇法, 1次元3反覆展開上昇法のペーパークロマトグラフィを確立し,覆下茶(新鮮葉,乾燥葉)及び露天茶(新鮮葉,乾燥葉)の温水抽出液から含窒素塩基を燐タングステン酸で沈澱分離し,更にイオン交換樹脂Amberlite IRC-50を用いて分別後,エタノールで抽出し,これを減圧濃縮してシラップ状にしたものを試料として,上述の3ペーパークロマトグラフィを応用実験し,その結果アルギニン以外にクレアチン,グアニジン,メチルグアジニン, galegineの4グアニジン誘導体を検出確認した.更に覆下茶,露天茶共に同種のグアニジン誘導体を含んでいること,並びに製茶工程中に質的な変化を受けない事を知つた.
著者
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