作物の水分消費特性に関する研究(第3報) : チシャなどの結球そ菜の蒸散量について

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概要

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結球そ菜と不結球そ菜の蒸散の経過を明らかにするため, 主としてタマチシャとカキチシャについて試験した結果, 次のような成績を得た。1. 全蒸散量, 要水量ともタマチシャはカキチジャより小さかつた。2. 1日当り蒸散量の最大は5月30日に見られ, タマチシャは1株322g, カキチシャは462gであつた。しかし相対蒸散量の最大は結球盛期の6月8日であつた。3. カキチシャは生育が進むにつれ蒸散量は増大したが, タマチシャは結球期以後ほとんど蒸散量が増大しなかつた。これは結球部が蒸散にあまり関与していないためと思われる。4. タマチシャの単位葉面積当り蒸散量がカキチシャのものより低いのは, 出葉時期が早く古い非結球葉に依存しているためである。
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