無支柱栽培トマトの加工適性に関する研究 (第1報) : 数品種の加工歩留まり, ジユースおよびピユーレー生産量について
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概要
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Heinz Co. よりの無支柱栽培品種 Heinz 1350, Heinz 1370, Heinz 1409, E. S. 24, E. S. 58 (いずれも中粒•球形) と, カゴメ株式会社より入手の無支柱栽培品種Roma(小粒•長卵形)および有支柱栽培品種大豊(大粒•やや扁円)の7品種を供試し, 1963年および1964年度の両年にわたつて, それらの加工歩留まり, ジュースおよびピューレー生産量を比較し, これらの面から加工適性を比較して, 以下の結果をえた。1. 調整歩合では, Roma 高く, 大豊低く, Heinz, E. S. 系の各品種はこれらの中間にあつたが, Roma に近い数値を示した。2. さく汁率も調整歩合と同傾向を示し, Roma 高く, 大豊低く, Heinz, E. S. 系品種はほぼ中間の数値を示した。3. ピューレー歩合では, Heinz 1409が高く, 大豊低く, 他の品種はこれらの中間にあつたが, これらのうち Heinz 1370, Roma は比較的高かつた。4. 単位面積当たりのジュース生産量では Heinz1370, Roma がすぐれ, 大豊, Heinz 1350も良好であつた。Heinz 1409は最も劣つた。5. 単位面積当たりのピューレー生産量では, Roma, Heinz 1370がすぐれ, Heinz 1409は最も劣つた。以上で, 本実験に供試した7品種のうちでは, Heinz 1370, Roma がジュースおよびピューレー用のいずれにも, 量の上ですぐれていることがわかつた。
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