そ菜の生理におよぼすネマトーダの影響 (第4報) : 温度と寄生性について
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概要
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1. ネコブセンチュウの寄生活動とそれにともなう被害には温度が大きく影響しているので, 1971年に温度を組み合わせて寄生性を調査するとともに寄生度や被害程度の少ないそ菜を探索した.2. 地温と寄生性との関係をみる場合は, 変地温よりも定温のほうが信頼性が高いものと認められた.3. 変地温下で寄生性をみる場合には測定値を平均せず, 最高地温そのものの推移でみること, もしくは有効積算温度で考察することがよいと思われた.4. サツマイモネコブセンチュウの場合, 変地温平均32°Cで変温効果によるためか寄生および被害の増大が認められた.5. ネコブ形成が識別できたとき寄生したとみなした場合, キタネコブセンチュウでは定温32°Cでの寄生が定温27°Cのときのそれよりも著しく少なくなつたが, サツマイモネコブセンチュウではわずかに低下しただけであつた.6. キタネコブセンチュウでは定温18°Cでもかなりの寄生が認められたが, サツマイセネコブセンチュウは定温18°Cで寄生が著しく少なくなつた.7. 主なそ菜のうちで, 寄生の少なかつたものは, ピーマン, エダマメ, サントウサイ, カラシナで, 割合少なかつたものはサトイモであつた.8. スイカ“乙女”にキタネコブセンチュウの寄生が認められた.
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