低温によるアサガオの芽ばえの花成反応
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概要
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アサガオの芽ばえは, 気温が20°C以上の場合, 短日の日長条件に反応して花成を起こすが, 15°C以下の場合, 砂糖を含んだ培地で培養すると, 日長条件に関係なく花成が起こることが知られている. 本実験では, 鉢植えアサガオの芽ばえの低温によって誘導さる花成反応を調べた.アサガオ, 系統キダチの膨潤種子を鉢に播き, 15°Cの低温室内の連続照明下に置いた. 低温期間が, 25日より長いと花成が起り, その期間が長いほど, より強い花成が起こる. しかし, 低温後育成温度が高いと花成反応は弱くなる. は種直後から4日目までの初期の芽ばえの花成反応が最も強く,その後草令が進むにつれて急に弱くなる. この事は, アサガオに“芽ばえ春化性”の性質のあることを示唆している. 低温処理の直前に, ジベレリンA3を幼芽に施用すると, 花成が促進されて, 草令の進んだ芽ばえでも強い花成が起こる. この事から, 芽ばえの草令が進むにつれて花成反応が弱くなるのは, 内生ジベレリン含量の低下が関係していると推察される.
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- 感想
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