グラジオラス球茎の植え付け深さと覆土時期が新球茎の休眠と肥大に及ぼす影響
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概要
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筆者等のこれまでの実験(12, 13, 14) から, グラジオラスの母球茎の植え付けの深さが, 新球茎の休眠に影響を及ぼすことが考えられるため, 母球茎の植え付け深さと覆土時期が, 新球茎の休眠と, 肥大に及ぼす影響並びに内生生長調節物質に及ぼす影響を検討した.1. 母球茎の植え付け深さを0〜30cmに変化させて植え付けると, 深植え区の新球茎ほど発芽が早く, 特に20〜30cmの深さに植え付けた区の新球茎は顕著に発芽が促進された.2. 植え付け後に覆土する場合には, 本葉4枚展開時に覆土した区の新球茎は, 無覆土区のものに比べ発芽が促進された.3. 深植え区ほど新球茎の肥大は促進され, 腰高球になった. この現象は球茎の節間長の伸長によっている. 一方, 総木子数は深植え区ほど減少したが, 総木子重はほとんど差がなかった.4. 深植え区 (20cm) における本葉3枚展開時の植物体の葉基部, 並びに新球茎内の内生生長抑制物質は, 浅植え区 (0cm) のものに比べ顕著に少なかった.
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