アサガオの低温性花成に及ぼす高温の抑制作用
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概要
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光周性花成 (短日性) のアサガオ, 系統キダチの本葉を有する成体植物は連続照明下でも数日間の低温処理 (15°C) によって花成が誘導される. この低温処理の前か, あるいは後の時期に高温下 (20°から35°C) に置くと, この低温花成は減少した. この高温による抑制は, 草齢が進むと減少した. また, ジベレリンA<SUB>3</SUB>を茎頂に処理すると減少した.<BR>低温(15°C) と高温の日周的な温周期では, 花成誘導に必要な低温時間は, 合計の低温時間に関係なく,各草齢である一定の時間以上に限定された. この温周期の花成の限定低温時間は, 草齢が進むと短時間になった. また, 高温が相対的に低くなると短時間になった.<BR>アサガオの成体植物において, 草齢が進むにつれて低温性花成の強さが増加するのは (小川ら, 1990), 茎頂組織が成熟の進行につれて高温の抑制作用に対する感応が低下することによると思われる.
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