ベンジルアデニンによるキュウリ果実の生長促進:細胞分裂,細胞伸長および内生インドール-3-酢酸含量に対する影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
キュウリ,長日落合2号ともがみの果実の生長に対するベンジルアデニン(BA)の作用を調べた.BAの生長促進作用は非単為結果性品種,もがみの無受粉果において最も顕著であり,受粉または遺伝的な単為結果性(長日落合2号)によって結果した果実の生長がBAによってさらに促進されることはなかった.BAによる果実の生長促進は主に細胞数の増加によるものであった.果実の内生インドール-3-酢酸(IAA)の含量を酵素イムノアッセイによって測定したところ,BAによってIAA含量が高まることはなかった.これらの結果から,BAは,主に,それ自身の細胞分裂促進作用によって単為結果を誘導するものと考えられた.
著者
関連論文
- 花 成 : フロリゲン説は今も生きているか?
- 植物の分子レベルの開花機構
- サツマイモによるアサガオ花成ホルモンの検出 (特集 花成誘導物質)
- カナダでのひとりごと : prstdoctorとして
- パフィオペディルム属における種子発芽と幼苗分化のための最適 in vitro 培養条件
- キュウリの単為結果と子房の内生インドール-3-酢酸レベルの関係
- ベンジルアデニンによるキュウリ果実の生長促進:細胞分裂,細胞伸長および内生インドール-3-酢酸含量に対する影響