梨葉の同化作用に及ぼす藥劑撒布の影響に就て (第2報)
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概要
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1. ボルドー合劑は撒布後藥害のない間は同化作用に對して影響なく, 又極く輕微な藥害の現はれた際にも同化作用に對して影響を認める事が出來なかつた。然し藥害の徴候の明かな場合には同化作用は減少を來し, 本實驗で梨では過石灰4斗式ボルドーを撒布したものは影響がなかつたが, 少石灰ボルドーを撒布した區は20〜35%位の減少があり, 柿では兩區共60%位の減少が認められた。2. 石灰硫黄合劑を撒布した場合梨では外觀上藥害はなかつたが, 同化作用は一時著しく減じ, その其後漸次囘復して1週間位で大體完全に囘復した。3. 砒酸鉛及び砒酸石灰を撒布した場合には藥害が現はれず, 同化作用にも影響がない樣である。4. 石鹸液, 硫酸ニコチン加用石鹸液, 除蟲菊石鹸液, デリス石鹸液を撒布した場合は何れも藥害なく, 又同化作用に對しても影響がなかつた。
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著者
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